ユーリオンアイス4話の感想です。
いろんなことが詰めこまれているのにゴチャゴチャしていなくて、展開も分かりやすくほどほどにスピーディ。
見どころがありすぎて情報が過多すぎて、一体どのシーンを一押しにすればいいのか分からなくなる嬉しい悲鳴の第4話。
案の定見終わった後はすぐ眠れず目が冴えてしまいました。何度も繰り返し見てしまうシーンの多いこと。恒例の全裸もまたありました。
前回3話の感想はこちら。
4話の感想をひとことでいうと。
見事なタイトル回収に涙
※ネタバレ注意です。
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4話 自分を好きになって…完成!!フリープログラム
ユーリオンアイスはOPのマジメで美しいスケートシーンはもちろんのこと、EDがまたお茶目で素晴らしくて、EDについてだけで小一時間ほど話せる自信があります。
1枚1枚のイラストすべてに物語があって、いちいち全部1回とめて見た人は全国に何万人いることでしょう。私もやりました。何回も。
勇利の髪をくしでとかすヴィクトルとかもうどうしましょう。何を話してるのかな。決戦前夜でしょうか。やけにムーディーな雰囲気なのは気のせいかな。
ヴィクトルと勇利がシャワーで楽しげに頭を洗いっこするところとか、海辺ではしゃぐところとかもうずーっとニヤニヤしながら見ていられます。
シャワーの洗いっことかすごい。序盤はまだヴィクトルに対してたじたじな勇利ですが、最終回くらいにはこんなふうに親しげな関係になれるということでしょうか。
ああ神様本当にありがとう。
神様ヴィクトル
長谷津に残ってくれて自分のためだけにつきっきりでコーチをしてくれることに夢心地の勇利。
なのに練習に遅刻して見事なジャパニーズ土下座をするとか、この子は大物になる予感がします。
一緒に暮らしていて練習場所も同じところへ向かうはずなのに、家を出るのは別々なんですね。そこはコーチと選手ということでけじめをつけているのでしょうか。
それともヴィクトルは飲んだり食べたりばっかりだから、早朝トレーニングをしているとかかな。
お風呂でイチャイチャ
勇利の実家は温泉宿。というわけでお約束の全裸タイムです。お風呂でもスケートのことを話すヴィクトルと勇利。
勇利はまだヴィクトルの全裸を見てはなぜか思い切り目をそらしてなぜか耳を隠すという動揺っぷり。
いちいち反応がおもしろいのは見ていて楽しいのですが、同性なんだしそろそろ見慣れてもいいんじゃないかしら。
というかお風呂で話すシーンは必要なのかな。うん必要だ。
なぜなら練習も一緒、帰る場所も一緒、夕ご飯のタイミングも一緒とくれば、そりゃあお風呂も一緒でしょう。時間が被るから一緒で不自然じゃないのよぜんぜん!
子どもは見ちゃダメ
2人はフリープログラムについて相談していますが、途中から様子がおかしくなります(笑)
ヴィクトルが勇利の手をとってなぜかスケートのポージングをさせるというシュール展開。もちろん2人とも全裸です。このスキンシップ必要?
ゆ~とぴあの温泉利用者も2人の雰囲気に外の温泉に入っていけずに遠目から見守っています。
この時、宿泊客のお父さんが子どもの目を隠していたりするから思わず笑ってしまいました。
しかもおじいちゃんらしき人が2人に向かって手を合わせて拝んでいたりしているので(お気持ちお察しします)4話を録画している人はぜひチェックしてみてください。尊いよね分かる…。
しかもこのおじいちゃん小声で「ありがたや~」って言ってます。録画している人はぜひぜひ確認してみてください。我々の心の声がおじいちゃんに乗り移って放送に流れていました。
ところでヴィクトルはお風呂でちっとも前を隠さないんですね。風呂桶や置物でもちろん隠れていますがいつも堂々としています。
世界的なスケーターとして注目を浴びることに慣れているでしょうから、人に見られるということにあまり抵抗がないのかもしれません。
コーチを引き受けた理由
ヴィクトルが勇利に惹かれたのは、勇利の身体が奏でるようなスケーティングそのものに対してでした。
それを生かして高難度のショートプログラムを作りたかったヴィクトル。結果それは前回のエロスで大成功だったわけですね。
さらにヴィクトルは、フリープログラムは勇利自身が考えてみようと提案します。勇利はこれまで音楽も振付もコーチに任せっぱなしでしたが、ヴィクトルは自分で考えていたようです。
勇利は前のコーチであるチェレスティーノに電話して、次のグランプリファイナルでは優勝すると力強く宣言します。
ボロ負けした前回のグランプリファイナルのことで、なんとなくコーチにも連絡できずじまいだった勇利。
こういうのすごく分かるなあ。日本人的な感覚なのでしょうか。自分が結果が出せず凹んだままコーチとの契約を解消した後なら、なんとなく連絡をとり辛いですよね。
自撮り大好きなタイのスケーター
待望の新キャラも出てきました!ピチット・チュラノンくん(声優は小野賢章さん)は勇利のデトロイト時代のルームメイト。
今はタイのバンコクにホームリンクを移して練習をしています。公式サイトによるとSNSが大好きな現代っ子。
いつも思うんですが選手のツイッターかインスタをぜひ見たいです。ヴィクトルもユリオもピチットくんも。
ピチットくんはエンディングでもクレープを食べつつ屋台を背景にキメ顔で自撮りしていました。
デトロイト時代の勇利の秘蔵写真とかいっぱい持ってるんじゃないかな。どきどき。なんといってもリンクメイトにしてルームメイトですからね。ピチットくんには無限の可能性を感じます。
無限の可能性を感じるピチットくん
電話する勇利とも親しげで2人はかなり仲が良さそうです。勇利と話す声が優しくてかわいくて、変な意味ではなく勇利のことが好きなんだなあと伝わってくる好青年のピチットくん。
ピチットくんが20歳で勇利より3歳年下という気楽さがあるのか、寝食を共にした友人だからか、勇利のほうもとても気を許している感じがします。
実は勇利がデトロイト時代に音大の女の子に作ってもらった音楽があったのですが、結局スケートでは使わなくなり、気まずくなって勇利の方からは連絡をとりづらくなっていました。
そこで、ピチットくんがその女の子にさりげなく探りを入れておいてくれることに。ピチットくんデキる子&いい子決定。
ここまでのところ、勇利は本当に人に恵まれていますね。
ピチットくんの声優は小野賢章さんですが、私の中では新しい声で聴いたときはびっくりしました。声優さんってすごい。
連絡をとっているユリオと優子
ちょっとびっくり、いつの間にかユリオと優子ちゃんが仲良く(?)なっていました。連絡先を交換して情報交換をしている2人。
ユリオが優子ちゃんからのラインを見ている姿がすごい。地面に対して両足が垂直とか、スケーターならみんなこんなポーズは楽々なんでしょうか。
ユリオには新たなコーチとして、ヤコフの元奥さんにしてトップバレリーナだったリリアが就くことになりました。
「今シーズンのプリマになりなさい」と厳しい表情のリリア。バレエを基本とした動作はユリオとの相性も良くますます妖艶に美しく成長していくユリオ。
ユリオも自分の美貌を十分に理解しています。そしてその美貌が永遠に続くものではないということも。
武器になるユリオの美しさ
使えるものは何でも使って勝つ。目標を定めたユリオはヴィクトルから早めに離れて良かったのかもしれません。
ヴィクトルと同じでは一番にはなれない。ユリオにはユリオの魅力があり、それを最大限に生かすことが勝利への近道でもあります。
ユリオの覚悟はなかなかのもので、魂や身体を売ってでもと強い意志を見せつけました。リリアはそんなユリオを気に入ってつきっきりで指導しています。
過去の自分は死んだと思いなさい。何度でも生まれ変われる人間が強いのよ。繰り返しそう指導してユリオを導いていくリリア。
誰もが目が離せなくなるロシアの新しいモンスター。新たなコーチを得たユリオの成長もまた楽しみです。
髪をハーフアップにしている姿や遠くを見つめる瞳がアンニュイで、黙っていたら確実に妖精か天使のよう。この美貌もユリオのひとつの武器。
ユリオのリンクメイトのミラも出てきました。ユリオをバックハグしたり軽々と持ち上げたり、なかなかインパクト大のお姉さんです。
衝突する勇利とヴィクトル
勇利がデトロイト時代に音大生の友人に頼んだ曲は、自分のスケート人生をそのまま音楽にしたいというものでした。
仕上がったものは、確かに勇利のどこか勝負弱いスケート人生を表現していました。しかしそれでは弱い。ヴィクトルの反応もいまいちです。
ヴィクトルからは自信を持つためのアドバイスとして、恋人に愛された時のことを思い出すように言われます。
ああん?と思わずヴィクトルに対して声を荒げてしまう勇利。おお~このシーン、勇利はすぐに反省しますが隠していた彼のドロドロした感情、喜怒哀楽の怒の部分がひょっこり顔を出したようで興味深いですね。
勇利は喜怒哀楽のうちの「怒」以外はここまでわりと見せてくれましたが、彼の仲にもくすぶる感情やコンプレックスがあり、こと恋愛においては奥手なためデリケートな話題のよう。
スケート以外はつかみにいけない勇利
勇利には恋人いません。しかもどうやら23年間ずっといなかった模様。豪くんの言っていた「スケート以外はつかみにいけない」というセリフがここへきて響いてきます。
自分に自信がなく自分をさらけ出すのが難しい性格となると、他人と恋愛関係を築いていくのはかなりハードルの高い作業になってしまいます。
でも本当に恋愛経験ゼロなのかな。勇利は23歳の健康な男子なんだし1人くらいは何かあったりはしないのでしょうか。
デトロイト時代に海外生活のなかで、まわりのオープンな人たちに触発されて勢いで…とか何かあってもよさそうなのに。
優子ちゃんにずっと片思いのまま他人に踏み込まず、踏み込まれそうになったらスケートに逃げてここまできてしまったということなのかもしれません。
海へ誘うヴィクトル
ヴィクトルと気まずくなり誘いを断ったり練習をサボったりする勇利。そんな勇利にヴィクトルは海へ行こうと声をかけます。
せっかくの外出なのに、あいにくの薄暗く曇った空模様は勇利の心の中を表しているよう。
並んで座るヴィクトルと勇利。この時のヴィクトルの背中が好き。勇利は華奢なんですがヴィクトルはがっしりしてるの。
自分達以外に誰もいない浜辺と広い海に少し安心したのか、勇利は膝を抱えながらデトロイト時代のことをぽつりぽつりと語り始めました。
昔ぐいぐいくるタイプの女の子がいて、リンクメイトの事故に動揺していたところを抱きしめられたが無意識に突き飛ばしてしまったことがある勇利。
動揺していることを悟られるのが嫌で、自分の弱さや脆さを見せられないタイプの勇利。心を開けず自分をさらけ出せないとなると、恋愛をするのは確かに難しそうです。
頑張れば恋人!?
ヴィクトルは勇利にどういう立場でいてほしいのかを問いかけます。最後のオチは「じゃあ恋人か。頑張ってみるか」
この時の勇利がとんでもない跳躍を見せて動揺しましたが、見ているこっちも思わず勇利(とヴィクトル)に釘づけになってしまいました。何回見てもじわじわくる(笑)
っていうかヴィクトルって、数々の思わせぶりな言動からゲイだという認識が私の中にあったんですが、これは確定でいいのかな?
ヴィクトルの言い方からすると、頑張ればイケる(可能性がある)という意味に聞こえましたが事実はいかに。
全部スケートで返すから
ヴィクトルはヴィクトルでいてほしいとふっきれた表情の勇利。憧れのヴィクトルに弱いところやかっこ悪いところを見せたくなかった。だから練習をサボったりしてしまった。
これからは全てスケートで返すからと力強く伝える勇利は、どこかスッキリとした表情でいます。
ヴィクトルは何かを無理強いしたり不躾に他人の心に踏み込んだりはしない。相手の現状を見て、1歩踏み込んだらその分だけ1歩踏み込んでくれる。
コーチとして以前に人として、ヴィクトルにはそんな配慮があったのでした。これはモテますね。ヴィクトルが世界中の人にモテまくってるのも納得です。やっぱりいい男にはそれなりの理由があるものです。
また勇利の家族やミナコ先生も、勇利に対して弱い人間として接することはありませんでした。勇利の成長を信じて心の中に無理に踏み込まず、ずっと見守っていてくれたのです。
たった一人で滑っていたつもりだったけれど、今の自分があるのはまわりの支えがあったから。
だからこそ今のままの自分ではだめだ、1歩踏みこむのを恐がっていてはいけないと覚悟を決めて、改めてヴィクトルと熱い握手を交わす勇利。
勇利からのスキンシップ
ふっきれたからか、以前より勇利が積極的にヴィクトルに絡んでいくようになりました。
フリーで使う曲を作り直してもらっている間、ジャンプを教えてもらうようヴィクトルにお願いする勇利。
しかし練習中、ふと屈んだヴィクトルのつむじをじーっと見つめます。
何をするのかと思ったら、まさかのヴィクトルのつむじを指でツンツン。勇利からヴィクトルに触れるのはこれで2回目です。
1回目はユリオとの対決でハグ、そして今回の髪に触るというスキンシップ。心なしか心の距離に比例するように、物理的な距離も縮まっているような気がします。
でも髪には敏感な成人男性ヴィクトル。決して薄毛というわけではなさそうですが、髪質が細くて柔らかそうなので気にしていたのかもしれません。
どちらかというとつむじよりは前髪の生え際のほうを気にした方がいいような気もしますが…。
あっ勇利ってばもしかして、自分の恋愛経験ゼロを指摘されたことのお返しにヴィクトルのデリケートな部分をを攻めてきたとか!?無意識であったとしても、そうだとしたら勇利はなかなかの策士です。
アサインとは
アサインとはフィギュア用語で、各選手それぞれの出場大会の情報が公開されること。要するにどの大会に誰が出るのかということがここで分かります。
各国のスケーター達は6つの大会のうち2つの大会に出て、そこでの成績によって選ばれた人だけがグランプリファイナルに出場できるという流れです。
勇利が出場するのは中国大会とロシア大会。中国大会にはピチットくん、ロシア大会にはユリオが出場します。
他国の選手も出てくるでしょうから、どの試合で誰と出会うのか気になりますね。
その前にまず全日本選手権で負けしてしまった勇利は、国内の大会である中四国九州選手権大会から出場しないといけません。
そしてそこには全日本で勇利に勝った若きホープ、南健次郎くんも出場します。
フリープログラムの曲
勇利は曲のテーマを変えてきました。「僕のスケート人生」だったテーマは「僕の愛について」になりヴィクトルからも完璧との声が。
音楽がどんな感じなのかなあと思っていたら、ここへきて公式サイトで流れるあの曲が!なんてニクい演出なのでしょう。
後半になってもなかなか音楽が流れないからひっぱるなーとは思っていましたが、まさかここであの曲とは。スケートシーンだけでなく音楽まで魅せ方がうまいなあと思います。すごいわユーリオンアイス。
ラストシーズン
ヴィクトルと出会ったことで、変わったものも変わらないものも全てが新鮮に飛び込んでくるようになった勇利。
スケーターの競技人生は短く、これが自分のラストシーズンになると考えています。
練習や試合で酷使した足は傷だらけ。身体がいつまでもつのか、そしてヴィクトルがいつまでそばにいてくれるのかも分かりません。
ヴィクトルの時間を今だけは自分のためにほしいと神に祈る勇利は、フリープログラムの曲名も決めていました。
「YURI ON ICE」
すべての想いを込めたフリープログラムの曲タイトル。この曲をひっさげて、勇利はヴィクトルと共に世界一を目指します。
まとめ
前半の裸のつき合いから勇利の弱さと覚悟、アサイン発表にフリープログラムの曲にこめられた意味。
勇利の心境の変化と成長、曲発表と曲タイトルまでのラストへの圧巻の運びに胸がいっぱいになりました。
何度も何度もくり返し見たくなるアニメに出会えて本当に良かった。
海のシーンでカモメだと嬉しそうなヴィクトルに小さい声で「ウミネコです」とすかさず返す勇利が地味におもしろかったです。
曲が仕上がった時に嬉しくて早くヴィクトルに聞いてもらいたくて、寝ているヴィクトルのところへパソコンごと突撃するのも勇利の勢いを感じます。
ちょっと前までならヴィクトルへの遠慮もあり、こんなふうに積極的には動けなかったのでは。
ヴィクトルとの出会いによって、自分を変えようと自分を好きになり自信を得てめまぐるしく成長していく勇利。
勇利は人との出会いという点においては「持ってる」人なのでしょう。
4話の時点で判断は早いかもしれませんが、間違いなく神アニメといってよいのではないでしょうか。
次からは大会へとコマを進めます。どんな戦いが待っているのか、南くんにヴィクトルのスーツ姿も合わせて楽しみです。
早く水曜日になあれ。