ユーリオンアイス3話の感想です。
思った以上に一部の女性陣がキャッキャッする超展開。今回でユリオと勇利の勝敗が決まりますが、そんなことよりもアレな展開に目が点です。
妊娠だのプロポーズだの結婚会見だの楽しすぎるぞこのアニメ。次は出産だ。もちろんヴィクトルと勇利の愛の共同作業によって生み出されるスケートにおけるハイパフォーマンスのことです。
毎度毎度、期待以上のことをして魅せてくれます。3話はぜひヘッドホンでお楽しみいただきたい。
スケートシーンは圧巻の作画、勇利も少しずつスケーターとしての自信を取り戻していきます。勇利の見つけたエロスとは一体。(こちらの方が本題)
前回2話の感想はこちら。
3話の感想をひとことでいうと。
良い最終回だった。
※ネタバレ注意です。
もくじ
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3話 僕がエロスでエロスが僕で!?対決!温泉 on ICE
オープニングが毎回少しずつ変わるそうですが、勇利の成長に合わせるかのようにカラーが少しずつ着色されていくという演出なのかな。そう言われてみたら2話よりも少し色づいたような気も。
最終回にはこのオープニングが全部奇麗にカラーになって見られる!?だとしたら本当にすごい。手の込んだ作りにテレ朝の本気を感じます。
妊娠した
まずはユリオのアガペーと勇利のエロスの両方をお手本として滑って見せるヴィクトル。優子もアイスキャッスルはせつのスタッフとして見守っています。
ヴィクトルのお手本の滑りを見て鼻血を出して倒れる優子の気持ち、よーく分かります。男の勇利もそのへんはよく分かっているらしい。
男の僕が妊娠してしまいそうなエロス
などという迷言が思わず勇飛び出してしまうくらい、ヴィクトルのエロスは快楽にひたすら溺れる情熱的な男の姿が表現されていて艶っぽく色っぽい。
勇利がいちいち頬を赤らめているのもポイントです。
実際ヴィクトルのような世界中の人にモテてきた一流スケーターの色気は、男女問わず魅了するのかもしれませんね。
勇利に足りないものは自信
「勇利には自信を持ってほしい」と迫るヴィクトルに、勇利はまだまだたじたじです。あのう、そんなに顔近づける必要あります?(笑)
リンク上でスーッと勇利に近づき、あごクイをしながらほぼゼロ距離まで間隔を縮めるヴィクトルが、天然タラシなのか狙い澄ましているのか分からない。分からないからよけいに際立つそのエロさ。
勇利のほうは完全に意識しまくりで、赤くなって身動きできない様子でいます。うーん勇利のエロスはどこに落ち着くのでしょうか。
世界はまだユーリの本当のエロスを知らないし、ユーリ自身もまだその魅力に気づいていない。それを早く見せてほしいと甘い声でささやくヴィクトル様。
思わず呼びつけにするのが申し訳なくなるようなイケボ台詞にこちらが妊娠しそうでございます。
勝てる技術があるのに本番で力を発揮できない勇利に足りないものは自信。勇利もそのことには自覚があるようです。
ヴィクトルの仕事は勇利に自信を持たせること。スケーターとして光るものを持ち合わせている勇利が今一つパッとしないのは、すべて気持ちからくるもの、自分に対する自信のなさに由来するものなのでしょう。
実家で飼っていた犬が直前に死んでしまうなどの不運もあり前回のグランプリファイナルでは最下位と惨敗。
ここ一番でのメンタルが強いとはいえず、これを克服しなければ世界では戦えない。世界一は見えてこないということです。
案の定、ヴィクトルのエロスを見て自分にできるのか?と不安になり、自分にとってエロスとは何かを考えて迷走し始める勇利。
いつかヴィクトルを越える
ヴィクトルのエロスを見て、魔性の男が美女を魅了し捨てていくという物語をイメージした勇利。
ヴィクトルのマネじゃダメなんだと思わず口走る勇利。
それじゃヴィクトルを越えられない。
幼馴染の豪の前でつい口をついてしまった勇利の言葉には、日本人トップスケーターとしての意地やプライドを感じさせられます。
今はくすぶり気味ですが勇利も日本を代表するスケーター。自信がなくて控えめなタイプと見せかけて、スイッチが入ったら全く違う一面を見せるという伏線ともとれますね。
勇利が自信をつけてヴィクトルと肩を並べて戦える日が来るのが、今からとても楽しみです。
ユリオの家族関係が謎
ユリオのほうも純粋さ、純真さ、純潔さ、無償の愛をテーマにしたアガペーに苦戦しています。
ヴィクトルは感覚で分かっているようですが言語化できるようなものではなくユリオは混乱します。ヴィクトルは天才型のスケーターなんですね。
寺や滝で修業しつつ模索していると、滝に打たれているときにふとおじいさんのことを思い出すユリオ。
練習を見て応援してくれていたおじいさんがチラリと描かれていますが、無償の愛=家族と結び付けた様子で、そこからユリオは何かをつかみます。
おじいさんへの想いにアガペーというものを重ねたのでしょう。
なるほど、確かに母から子への愛は無償の愛だと言われますが、ユリオには試合にかける情熱や闘争心は備わっているものの、スケートを単純に楽しんだり、スケートへの見返り(評価)を求めない純粋な気持ちというものは欠けていたのかもしれません。
ただおじいさんとの回想の中で小さいころのユリオが「ママが来なくても僕大丈夫だから」と言っていたので、もしかするとユリオは両親と何かあったのかもしれません。
勇利は温かい家族関係に恵まれていたようですが、ユリオはそうじゃなかったりするのかな。このあたりも今後描かれそうです。
ユリオがこんなにもガツガツした性格なのも何か家族のことと関係があるのかも知れないなと思いました。
勇利とユリオの関係
滝での修行になぜかつきあわされる勇利ですが、ユリオがぼうっとして顔色が優れないことに気づき声をかけます。
こういうところはさすが年長者です。気遣いができる勇利は23歳。一緒に練習をするうちに、15歳のユリオは勇利にとっては年の離れた弟のような感覚なのかもしれません。
ユリオはユリオで放っておけないような10代ならではの危うさも感じられます。ユリオが人に対して強気で威嚇しがちなのは、内に秘めたる弱さの表れなのかなとも思います。
アイスキャッスルはせつで勇利がユリオに4回転ジャンプを教えてもらったり、一緒にお風呂に入ったり食事したりと、共に過ごすことで支えあうような良い関係も少しずつ築けている勇利とユリオ。
ユリオはこれまではジュニアの選手であったことからシニアでは未知数。とはいえこの3話までの流れから、勇利のグランプリファイナルでの最大のライバルはユリオということに間違いはないでしょう。
初期の段階で一番のライバルとなりうる若き才能あるユリオを出してきたという巧さは、おそらくクライマックスで私たちを魅了する展開につながるはず。
これから他国の選手もたくさん出てきますが、やはり最大の好敵手になるのはユリオという流れになることを思えば、ここまでの勇利とユリオの関係を2.3話で描いてくれたのは最終回に向けての助走としては必要不可欠な内容だったと思います。
勇利のエロスはカツ丼
温泉でヴィクトルの全裸を見て肉体的にも精神的にもエロスとは程遠い自分にがっかりする勇利。食卓ではヴィクトルはカツ丼をもぐもぐしていますが、勇利は約束通りブロッコリーとか野菜中心のメニューです。アスリートって大変だ。
勇利の実家が温泉宿設定グッジョブ!他人となんか一緒に風呂に入れるかと悪態をついていたユリオも一緒にお風呂に入っていたりします。
温泉ってどの国の人にとっても憩いの場なんですね。あー温泉入りたくなってきた。仕事行きたくないよう。
先に何かをつかんだユリオに対して、勇利のエロスは迷走を極めています。
カツ丼が僕のエロスだ!
と「エロス=食欲」というトンデモ発想にたどり着く始末。でもヴィクトルはそれを否定しませんでした。
指導中も勇利には「卵をからめるように!もっとカツ丼を意識して」などと分かったような分からないような指示を飛ばします。
カツ丼というエロスの先にもうひとつ何かが必要だと感じる勇利。プログラムを通す一つの串が足りない。勇利はふと何かをつかみかけ、ミナコさんのところへ夜中におしかけました。
衣装は2人ともヴィクトルのお下がりを借りるようです。いいですねこういうの。ユリオは白、勇利は黒をベースにした衣装です。
早く終わってくれ
温泉onICEの当日。マスコミが殺到する中でキター!また本職のテレ朝のアナウンサーが実況役です。何気にリアルな実況シーンに聞き入ってしまいます。
実際にもフィギュアスケートの試合中継の実況をするアナウンサーさんって、静かに淡々と落ち着いていて、それでいてスケートへの熱意もちらほら感じさせる言葉選びが秀逸なんですよね。
無償の愛をおじいさんへの気持ちととらえて滑るユリオ。観客を魅了しますが本人は納得できない様子で、余裕がなくアガペーについて考えることもできません。
自分はこんなものじゃない、まだできると悔しく思うユリオは、早く終わってくれと内心思いながら滑ります。
もっと滑りたい、ではなく早く終わってほしいと思いながらのスケーティング。これは滑りに差が出てきそうですがどうでしょうか。
僕だけを見ていて
3話のクライマックスはもちろん勇利の滑りです。がその前に何やらざわざわしそうな台詞をぶちかましてくれました。
ユリオの滑りを見て驚くも、勝ってヴィクトルにコーチをしてほしいと強く思う勇利。目の前にいるヴィクトルにすっごく美味しいカツ丼になると宣言。
僕だけを見ていてください。
約束ですよとヴィクトルに抱きつく勇利。勇利のほうからヴィクトルに接触するのって今回がはじめてじゃないですかね。
もうこれが最終回でも良かった。
いい告白シーンだった。
と言いたくなるような展開に思わずこのシーンを何回か見直してしまった。負けた…。
ヴィクトルも何かを感じとったのか優しく「カツ丼大好きだよ」とか、ああもう素晴らしいフィナーレだった。
妊娠してプロポーズして婚約会見まで駆け抜けちゃったから、あとは最終回のグランプリファイナルで挙式するしかないかな。
ただのカツ丼じゃない勇利
アナウンサーも「カツ丼をイメージしているとは思えません!」と実にまったくその通りの鋭い実況で沸かせます。
勇利の武器はスピンとステップ。これらは試合でも高く評価されていたようです。体力もあるので後半にジャンプをもってくることもできる。
さらにはミスっても崩れない勇利。
勇利のエロスはヴィクトルが見せた情熱的な男性のほうの表現ではなく、自分が最高に美しいと思っている女性サイドの感情を表現することで美しくまとまりました。
なるほど、イケメン色男のヴィクトルと同じ土俵では戦えない。ならばイケメンを怪しく惑わせる美女のほうになって甘美に悪い男を誘惑しましょうぞということですね。この発想はすばらしい。
女性側のほうがしっくりくるしよく分かるとか勇利のエロスはただものじゃなかった。性別をも超えていたということです。
男性にはなかなか演じきれない女性的な妖艶さの表現力を武器にできるなら、きっと世界とも渡り合えるのではないでしょうか。
なんだか期待で胸がいっぱいになりました。
ユリオと優子
ところでユリオと優子という意外な組み合わせに、ちょっとフラグというか含み持たせているように感じたのですがどうでしょう。
優子の優しい笑顔がユリオに向けられたり、練習中にヴィクトルを見て鼻血を出したのを(結果的に)介抱していたのがユリオだったり。
1コマだけでしたがユリオの自主練(?)走り込みにも優子がつきあっていましたよね。
最後にユリオを見送ったのも優子。ユリオは勇利に対して程優子にはあたりが強くないし無意識に意識しちゃってるのでしょうか。
ユリオの初恋?それとも日本人女性が珍しかっただけ?
残念ながら優子は人妻なのですが、もしかすると優子が独身という設定ならまたおもしろい展開になりそうだったなーと思ったり。
ただそうなるとややこしくなりすぎるかな。ヴィクトルがいるしね☆やはりメインはヴィクトル&勇利&ユリオでしょう。
まとめ
少しずつ自信をつけつつある勇利が最後にヴィクトルと一緒に優勝を目指すと宣言して、晴れてコーチと選手(以上の?)としてタッグを組むことが決まりました。
いろんな意味でクライマックス感が漂っていましたが、まだ3話なんですね。次回から各国のスケーターたちの登場も楽しみですが3話が衝撃的すぎて茫然としています。
相変わらずスケートシーンはなめらかだし作画も言う事なし。使われている音楽もとても合っています。
ユリオも勇利も普段はそんなに長身の選手ではないはずなのに、スケートシーンではとても大きく見えてトップスケーターならではの迫力を感じさせます。
2人とも国を代表する選手なわけで、まだ未熟ではありますがこれからが伸び盛り。勇利は特に遅咲きの選手ということになりそうです。
ヴィクトルの表情を見て空気を読んだユリオがロシアに帰ってどう化けるのかもすごく楽しみ。
勇利たちってわりと普通に日本語で話しているみたいに聞こえますが、基本的に会話は英語ですよね。ユリオとヴィクトルの環境適応能力がすごい。
特にヴィクトルはノリノリでいつの間にかはせつの観光大使になりハッピを着て長谷津をアピールしていたり、ひとりでラーメンを食べに行ったり飲み歩いたりと地元みたいに日本での暮らしを満喫しています。
こういう自由人なところも彼の奔放で大胆で華麗なスケーティングに影響しているのでしょう。にしても馴染み過ぎ(笑)
次回から他のスケーターたちも出てくるみたいです。予告もひとつ楽しみになっています。
4話も楽しみです。