ユーリオンアイスが始まりました。2016年秋のアニメの中ではダークホース的な存在でしたが、スタートした途端にいきなりトップに躍り出るという大躍進ぶり。
放送前はオリジナルアニメなので未知数でしたが、1話を終えて今季最高クラスのアニメになる予感がしています。サブタイトルが軽妙でおもしろいのもユーリonICEの特徴でしょう。
これから最終回まで、できる限りリアルタイム視聴して各話の感想を残していこうと思います。完全な個人ブログなので生暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
1話の感想をひとことでいうと
ヴィクトルさん最高です。
※ネタバレ注意です。
もくじ
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1話 なんのピロシキ!!涙のグランプリファイナル
放送前にPVを見た時点ではなんだか画面全体が青いなあ程度にしか思っていませんでした。ごめんなさい。
スケートシーンのなめらかな動きと終始乱れぬ美麗作画は必見です。
どこにでもいるスケーターとは
グランプリファイナルで思うように滑れずトイレで泣く、どこにでもいる(本人談)23歳フィギュアスケーターの勝生勇利(かつきゆうり)
な、名前だけだとかなり強そうですね。「勇ましく勝利して生きる」という両親の期待の高さが伺えるお名前です。しかしどうやら今のところ無敵の選手というわけではないらしい。
私は強気で無敵の主人公も大好きですが、今いちぱっとしない人が自分に欠けている部分を努力や気持ちで補い、まわりの助けを借りながら地道に少しずつ成長していくというアニメも大好物。勇利は今後が楽しみな主人公です。
とはいえ勇利もただの平凡な人ではなく、どこかキラリと光るものがあるという設定です。ここがミソですね。
そもそもグランプリファイナルに出られるということは、日本人スケーターの中ではかなり上位に位置する選手になります。
2人目のユーリはロシアンヤンキー
しかし、4歳年上のジュニアから憧れていたロシアのヴィクトルと同じ試合に出るも大敗。
- 10月11月 グランプリシリーズ
- 12月 グランプリファイナル 全日本選手権
- 2月 四大陸選手権
- 3月 世界選手権
勇利はだいたいこのスケジュールをこなしましたが、ずるずると勝てないままシーズンが終了しました。
勇利はじ名前で15歳のロシアンヤンキーのユーリにも凄まれてビビるという気弱な青年です。
主役の勇利の声優は豊永利行さん。
ヴィクトルの声優は諏訪部順一さん。
ロシアの方のユーリは最初は神谷浩史さんが声をあてているのかなと思いましたが、内山昴輝さんなんですね。
みんな美声で耳が幸せです。
アナウンサーはガチな人
ところで私は冒頭のグランプリファイナルでアナウンサーをしていた人の声を、リアルで聞いたことがあるような気がしていたんですよ。
あとで調べたらテレビ朝日の加藤泰平さんという本物のアナウンサーさんだそうでびっくりしました。
熱血アナウンサーっぷりに違和感がなくてとてもお上手でした。アニメの中では、日本の選手である勇利をなんだかんだ気にかけて応援してくれているマスコミの人という位置づけになるのでしょうか。
長谷津のモデルは佐賀県の唐津市
うまくいかないスケートと少し距離を置き、5年ぶりに地元長谷津(はせつ)に帰省する勇利。
この長谷津のモデルになったのが九州の佐賀県唐津市だと言われていて、ツイッターなどでもアニメに出てきた駅やモニュメントがそのまんまだと話題になりました。聖地巡礼する人も増えるかな。
長谷津では、バレエ教室を営むミナコさんや幼馴染の優子、長谷津で唯一の温泉旅館を運営する両親とお姉さんが勇利の帰省を温かく迎えてくれます。
甘酸っぱい初恋のお相手
勇利は幼馴染の優子ちゃんに片思いしているという感じで甘酸っぱいなあと思っていたら、すでに結婚していて子どもが3人いるという驚きの設定。
勇利より2歳年上ということなので優子は25歳。子どもたちが5.6歳くらいだから、えーっと結婚早くない?いや別にいいんですけども。
優子の旦那さんはもう一人の幼馴染の豪。3人で子どもの頃スケートを習っていたリンクメイトだったんですね。
地元に残った者同士でまとまったということですが、勇利としては胸中複雑に違いありません。初恋の人だったでしょうし、子どもの頃は勇利と優子ちゃんは両想いだったっぽいし。
勇利に必要なものとは
勇利は今までデトロイトを拠点にしてきましたが、いったんスケートから離れて5年ぶりに帰省しました。
スケートに集中するあまり、見ないようにしてきたことがたくさんある。
ひとりで滑っていくために何が必要なんだろう。
自問自答する勇利。
スケート選手として今の自分に必要なもの。スケーターとしての人生だけでなく、その後の自分の生き方をも視野にいれた自分探し真っ只中で、美しくも見慣れた地元の風景を眺めながら何を思うのでしょう。
昔からお世話になっていたミナコさんはバレエの先生ですが、フィギュアスケートは表現力がものをいう世界で、実際にバレエをベースにしている人が多い。
スケートリンクもすぐそばにあり、バレエの先生であるミナコさんは厳しくも愛を持って接してくれて、勇利はとても恵まれた環境で育ったようです。
飯テロはカツ丼
留年してまで大学に行き5年かけて卒業するも、その後の進退はまだ未定。メディアには引退かとも言われていますが、本人は決めかねている状態です。
太りやすい体質ということもお母さんにそっくりな勇利。カツ丼が好物という勇利ですが、こんなの見たら絶対あした食べたくなる飯テロです。
誘惑に負けて次の日コンビニで買っちゃったよね。カロリー高っ!って引き気味になったよね。でもね、カロリーが高いものはおいしいんですよ。カレーとかラーメンとか。
コンビニ弁当でもカツ丼は大変おいしかったです。会社で隣の席のお姉さま(美女)が「カツ丼とかもう胃もたれするから辛い」って言ってましたが私はまだ大丈夫だった。うん、まだいける。
テレ朝の本気を見たスケートシーン
優子に見てほしいと誰もいない夜のリンクで滑ってみせたのは、ヴィクトルの「離れずにそばにいて」(の完コピ)
このシーンが1話の最大の見せ所だったとは思いますが、いやあすごかった!なめらかにするすると動き、カメラワークも視点の切り替わりが流れるようで思わず見入ってしまうほどの超作画。
勇利とヴィクトルのスケーティングが重なり合うような描写も、この後のヴィクトルと勇利の関係を示唆しているようで興味深いです。
しかしおそらくはヴィクトルにあって勇利にはないものが依然としてそこにあるのでしょう。ヴィクトルは無敵の5連覇を達成している生けるレジェンドにして現世界王者です。
大勢の観客の声援を背に光り輝く舞台で滑るヴィクトル。それに対して、たったひとりの前で華麗に滑る勇利。
2人の違いはいったい何なのか。
長谷津の街の背景なども超美麗作画でしたが、このスケートシーンだけでもテレ朝の本気度が伝わってきて感動しました。
キャラクターに海外勢が多く、そもそも公式サイトに英語版が装備されているのも海外を視野に入れていると思いますが、これは世界中の人に見てもらいたいなと思います。
日本のアニメってすごい。素人目にもこのシーンにかけるアニメーターさん達の情熱や執念や意地を感じます。
このヴィクトル完コピのスケートシーンでは、勇利のスケート選手にあるまじきポッコリお腹はひっこんでいました。絵的にこれはやっぱりそうであってほしい(笑)
最後のヴィクトルにもっていかれた
これは深夜枠じゃなくて普通に夕方の時間帯とかに放送しても良いアニメなのではないでしょうか。
とか思ってたらやっぱりラストで、あっこれは深夜向きだ…とか思ってしまいました(笑)
ヴィクトルが全裸のキメ顔&キメポーズで「キミをグランプリシリーズファイナルで優勝させるゾ★」とお姫様を迎えにきた王子様のごとくキラッキラの甘い笑顔でウインク。
諏訪部さんの美声とアスリートの全裸の筋肉にクラクラ。背中とかお尻とか良い筋肉でしたね。どこ見てるんだって話ですね。
西郡家の3つ子ちゃんが隠し撮りした動画がSNSで拡散され、それを見たヴィクトルが勇利のコーチをすると来日してさあどうなる。
漫画「モテキ」の作者でもある久保ミツロウさんと、アニメ監督の山本沙代さんが原案のオリジナルアニメです。久保ミツロウさんは女性なんですね。知らなかったのでびっくりしました。
オープニング曲は俳優のディーン・フジオカさん。知的イケメンで歌もうまいとかズルい。エンディング曲は声優の羽多野渉さん。OPもEDもユーリオンアイスの世界観にぴったりです。
各国のスケーターの使う曲もみんな素敵。全てアニメオリジナルというのもまたすごいです。
まとめ
真面目でシリアス路線のスポーツものかと思ったら、コメディっぽいノリが心地よくてシリアスとコミカルのバランスが最高です。つっこみどころも満載。
1話は中盤までの状況説明に加えて、スケートシーンまでの盛り上げ方に最後のオチとほぼ完ぺきな仕上がりでした。
原作のないオリジナルストーリーだから今後の展開が一切読めないというのも魅力です。1話を見終えた瞬間にもう1度見てしまいました。これは2話にも期待です。