GPFの最終日を迎えた前日に別れを告げる勇利に、ヴィクトルがどんな反応を示すのか。勇利の引退は回避できないことなのか。
ランビエールが本人役で出演することでも話題をさらったユーリオンアイスもとうとう最終回です。
10月からあれよあれよという感じであっという間の全12話でした。
ユーリロスが辛いですが、最終回があまりにも素晴らしくて誰もが不幸にならない結末に大満足です。
選手と一緒に泣きながら見ましたが、辛い涙ではなくて幸せな涙になったのですごく嬉しかったです。
11話の感想はこちら。
ユーリ!!! on ICE 11話感想 続編を期待できそうなカオス
最終回の感想をひとことでいうと。
幸福しかなかった。
※ネタバレ注意です。
もくじ
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12話最終回 超超超がんばらんば!!グランプリファイナルFS
ヴィクトルを泣かせた勇利
明日で終わりにしよう、と自分一人で決めた勇利の突然の宣言に驚くヴィクトル。美しいアイスブルーの瞳から透明な涙があふれ出します。
ヴィクトルの涙を見て呑気に「ヴィクトルも泣くんだ」と前髪を上げて顔をまじまじ見つめるKYな勇利に怒りだすヴィクトル。
ヴィクトルが泣いたのは勇利に添い寝を断られてマッカチンを抱きしめて眠った時以来ですね。
だけどどこか無機質さを感じさせるヴィクトルの声に、今まで放置してきた2つのLの不足が感じさせられます。
諏訪部さんのお芝居にしては平坦というか淡々としていて、揺れる泣き声でもなかったし、ヴィクトルとしてもこんな涙は初めてだったからただただ自分自身に驚いていた状態だったのかもしれません。
2つのLをもらったはずの勇利にこんなことを言われるとは、ヴィクトルにとっては青天の霹靂。LOVEとLIFEの欠けた20年は、こんなときどうすればいいのか分からなくさせているのでしょう。
JJの回復とピチットくんの夢
絶不調だったSPで大きく出遅れたJJは、本調子をつかめないままFSに臨みます。
まだ表彰台に乗れる可能性はある。自分らしさを見せようと果敢にクワドループにも挑戦していくJJ。
両親もJJガールズも恋人も涙を流す中で見事に巻き返したJJはやはり、おもしろいだけのキャラクターじゃなかった。カナダという国を背負って世界で戦うひとりの男でした。
ピチットくんもミスしながらも笑顔でFSを終えます。ピチット君には密かな夢があり、母国のスケート推進のために、いつかタイでアイスショーを開きたいと思っているようです。
ピチット君の脳内映像では勇利やユリオなど皆でおちゃめな衣装を着て踊るアイスショーが開催されていました。
ピチット君の胸元に「原宿」って漢字で書いてあったのは気のせいかな。なぜ原宿…?見間違えかしら。
金メダルにキスしたいな
滑走直前、コーチらしいアドバイスよりもヴィクトルらしく圧をかけて励まされ送り出された勇利。
4回転ジャンプを増やしてヴィクトルと同じ難易度で滑る勇利に、ヴィクトルも魅入ってしまいます。
最後にはヴィクトルの代名詞である4回転フリップを決めた勇利を、泣きながら迎えるヴィクトル。
演技終了後「リンクを離れたくない。離れたら終わってしまう」と感じる勇利の気持ちが切なくて痛いです。
もう引退を決めているような勇利の決意は固く、この時点ではそれが覆ることはないのかなと思わせられてとても辛い…。
FPの結果はヴィクトルの世界最高記録を超える得点が出たことで、ヴィクトルも現役復帰を目指すことを勇利に告げました。
クリスとオタベックのFS
クリスはヴィクトルがいない大会なんてやる気が出ないと言っていましたが、ここへ来て初めて追われる立場にあることを痛感します。
ミスもありメダルも逃してしまったクリス。25歳という年齢的にももう何度もGPFに出場できるとは限りません。
世界選手権でさらりと巻き返してくることに、ミナコ先生ともども期待したいところです。
オタベックはFSもリンク上で自分の世界を表現し、ジャンプもノーミスでクリア。オタベックはカザフスタンの選手ということですが、ずっと厳しい覚悟の表情なのは徴兵を控えているからかもしれません。
ユリオがそんなオタベックに手で合図を送っているのも、2人の間には一緒にいた時間の長さなんて関係なくなるくらいの友情が育まれているようで、安心するような緊張するような不思議な気分です。
ユリオのFSに触発された勇利が引退を回避
ユリオは気迫と覚悟のFSで鬼気迫る演技を見せました。
これからは若い自分がスケート界をひっぱっていくという強い意志を感じさせる滑りで、観客を圧倒するユリオ。
リリアさんやヤコフコーチ、おじいちゃんや日本にいる優子ちゃん、そしてライバルである勇利に対しての思いや愛を真正面からぶつけるように滑ります。
あのリリアさんまでもが涙を流すという会心の演技でFSを終えたユリオ。
結果、金メダルはユリオ、銀メダルが勇利、JJが銅メダルという結末を迎えました。
エキシビジョンでデュエットダンス
勇利のエキシビジョンはヴィクトルのFS曲「離れずにそばにいて」のデュエットバージョンでした。
途中からヴィクトルと一緒に踊る勇利にびっくりです。スケトラの裏面を見てエキシで踊るのは分かっていましたが、まさか一緒に踊るとは。
10話のEDのバンケ以来の2人のダンスです。
お互いがお互いを必要とし信頼している美しい愛の時間を、まざまざと感じさせられたエキシビジョン。
お揃いの色違い衣装に身を包み華麗なダンスで最後を飾ってくれましたが、いつの間に練習していたのかな。
息ピッタリで距離が近い2人の流れるような身のこなしは優雅で、うっとりと見入ってしまいました。素敵…。
最後は、ロシアで待つヴィクトルとユリオの元に走る勇利に向かってヴィクトルが名前を呼ぶところでおしまい。
勇利の笑顔とヴィクトルの笑顔、両方が眩しくて爽やかで愛しくて…。
2期や続編の告知はありませんでしたが十分にその可能性を感じさせる幸せなラストでした。
まとめ
泣きながら見た最終回は、最後は皆が笑顔になれる結果となりました。
勇利の選んだ選択が引退でなくてよかった。そうさせたユリオにも感謝したいです。
ヴィクトルが現役復帰に向かってくれたのも嬉しかったし、コーチも継続してくれるようで安心しました。
最後のカットは勇利がロシアに行くということでいいんですよね。ヤコフの元で一緒に練習もできるしロシアに拠点を移すのでしょう。
続くとなるとヴィクトルVS勇利という熱い闘いになりそうですが、お互いになくてはならない存在になっている2人が離れずにそばにいてくれそうでホッと胸をなで下ろしました。
誰もが幸せで、ただただ幸せしかない最終話に感動です。スタッフや関係者のみなさん、お疲れ様でした。
最高のアニメをありがとうございました。
See You NEXT LEVEL!