【昭和元禄落語心中2期】アニメ全話感想【7話更新】

昭和元禄落語心中 助六再び篇

アニメ「昭和元禄落語心中 助六再び篇」の全話感想文です。

感想は各話ずつ全話分、放送後に少しずつ追記していきます。完全な個人ブログですので生暖かい目で見ていただけると幸いです。

原作は雲田はるこさん。漫画は2016年に全10巻で完結しました。アニメ1期は良質な大人向けアニメとして楽しめたので2期にも期待しています。

もくじの各話をタップorクリックするとスーッとその話数の個別感想に飛べます。

※ネタバレ注意です。

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原作漫画「昭和元禄落語心中」雲田はるこ

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1年ぶりの落語心中が始まりました!アニメ1期から10年後という設定で始まりましたが、あまり違和感がないのは期間が空いていたからでしょうか。

真打になった与太郎が冒頭で1期の復習をざっとしてくれたのですんなりと入っていけました。

小夏さんが三代目助六となった与太郎を受け入れて晴れて夫婦になれそうな2人。

小夏さんも落ち着いたお姉さんになり、お母さんの貫録すら感じさせます。しかも相変わらず美人さん。デレたところもかわいいです。

萬月兄さんはお金持ち感を隠そうともしません。あのご祝儀すごく分厚かった!

与太郎と売れっ子作家の樋口さんが出会い、この人がひとつキーとなってお話がまわっていきそうな気配ですね。

新しい落語を一緒に作ろうという樋口さん。落語と心中するのが自分の定めだという八雲師匠。

ラストの「なんのために落語をやるのか?」「落語のためです」というオチも素敵でした。

与太郎ははたして八雲師匠と小夏さんの中の「助六」を変えることができるのか。

1話はおさらいと導入でしたが30分がとんでもなくあっという間でした。2期もまたおもしろくなっていく予感にわくわくします。

ところでやっぱり八雲師匠はいつ見ても艶っぽいですね。お年を召されてもため息が出る色気に見惚れてしまいました。

2話の感想

OPが不穏な雰囲気で落語心中のタイトルにふさわしいものになっていてゾワゾワしてしまいました。

そんな冒頭、過去の前科や背中の彫り物をおもしろおかしくマスコミに取り上げられて騒ぎになる与太郎。

小夏さんとは婚姻届も出して無事に夫婦として暮らしているのですが、騒ぎのこともあって小夏さんは複雑な心境のようです。

信之助は、はいはいができるくらいには大きくなりました。日に日に助六にそっくりになっていきますね。小夏さんの血が強いのでしょう。

騒動のことなんて気にしていなさそうな与太郎なのに、落語のほうには行き詰まり迷走気味です。

師匠とも助六とも違う自分の落語を見つけられずにあがいています。裏声じゃなくて地声で女性を表現しなさいという八雲師匠の厳しい指導にも凹む与太郎。

そんな与太郎と新作落語を作っていきたいと考える樋口さんの動きも非常に気になるところです。

ところで小夏さんがうたたねしているところで、八雲師匠が添い寝してあげるシーンが妙に色っぽくてどきっとしてしまいました。

この2人って一応義理の親子…なんですが妙に艶がある2ショットですね。

3話の感想

料亭にやってきた親分のところに乗り込んでいく与太郎。この親分の代わりに与太郎は昔、刑務所に入ったといういわば悪縁があります。

この親分がなんと小夏のお相手で信之助の父親!ということ。確かによく見れば信之助が親分に似ていなくもない…かな。

料亭の女将と親分は良い仲であり、つまりは女将さんを裏切ったことになる小夏。

だから花火を見ている時に小夏が女将に、料亭を辞めさせてほしいと言ったのでしょう。

しかし女将はすべてを飲み込んで小夏に優しい言葉をかけてくれました。器の大きな女性です。

与太郎がはっきりと信之助の父親は誰が何と言っても自分だと主張して、父親問題は一件落着。小夏と与太郎も夫婦としての絆が深まりました。

八雲師匠も与太郎との親子会を承諾してくれて、与太郎も自分の落語というものをつかみかけているのではないでしょうか。

次回予告で信之助がかなり成長していてびっくりです。小学生くらいかな。テンポよく進むのはいいですね。

4話の感想

信之助が一気に幼稚園児にまで成長したところからはじまった4話。かつての助六に似ている容貌に、子どもなのにかなりこなれた感じ。大人になるのが楽しみなような、末恐ろしいような。

与太郎はテレビにもひっぱりだこの人気者になっていました。寄席にも熱心に出ているようで、すっかり一人前という風貌です。

八雲師匠に新作落語について問う樋口さん。だけど八雲師匠は自分の落語を終わらせようとしていました。

樋口さんの描写がときどき悪人のようにも見えてつかみどころのない人だなと思います。与太郎といる時はそうでもないのですが…。この人もキーマンのひとりなのかな。

いっぽう信之助の幼稚園での落語会を頼まれる与太郎は、息子の前で活躍を見せられるとあってすごく嬉しそうです。もうすっかり父親の顔が板についてきました。

ところが子どもたちの前で小夏さんに落語をやるように進言する与太郎。小夏さんも思いきって寿限無をやりきりました。ここは感動しましたね。

偉大な2人の落語家を父に持ちながらも、女性であるため落語家にはなれなかった小夏さん。

落語というものに対しては並々ならぬ気持ちを抱えてここまで生きてきたに違いありません。

園児たちにも受けがよく大きな盛り上がりをみせた小夏さんの落語デビューは素晴らしいものとなりました。

与太郎も粋なことをしてくれます。何よりも小夏さんが嬉しそうで本当に良かった。この二人はどんどんお似合いの夫婦らしくなっていきますね。

だけどもう落語はしないと宣言する小夏さん。男の人がこれまで脈々と磨き上げてきた落語にちょっかいを出して、その和を乱したくないという考えからのようです。

小夏さんは小夏さんで、身近に多くの落語家を見てきて思うところがあったのでしょう。

1度きりの落語披露だったかもしれませんが、それを機に踏ん切りがついたのであれば小夏さんにとっては大きな意味があるものだった。

変わらない自分の古典落語と共に心中しようとする八雲師匠と、時代の流れとともに変わっていった小夏さん。

この2人の対比もまた、今後の何かを意味しているようで興味深いです。

5話の感想

八雲師匠の居残りを聞いてモヤモヤが晴れた与太郎は、親子会でも居残りをやろうと決意します。

しかし師匠には「与太郎の居残りには我が見えない」と諭されてしまいます。自分の我を出すとは、自分らしさとは、自分の落語とは何かを考え続ける与太郎。

樋口さんに「我を出すことも一つの型にすぎない」と言われたこともあり、自分のことは空っぽにして佐平次になりたいと思うようになっていきました。

与太郎のやり方に八雲師匠は納得できないようですが、与太郎にとっては一番楽める落語です。与太郎は与太郎なりに自分らしさを掴みかけているようにも見えました。

いっぽう親子会では八雲師匠が小夏さんにお香を焚く演出を任せたり、こちらの親子にも関係の変化が見られます。

お互いに年を重ねて丸くなったということでしょう。血のつながりはなくとも信頼や情愛で繋がっているこちらも親子という名の家族なんですね。

ところが師匠の落語の終わりごろ、唐突に現れるみよ吉&助六!なんとか噺を終えて幕が下がるまでは持ちこたえた八雲師匠でしたがその後倒れてしまいます。

まさかこのまま助六があの世に連れて行ったりしないですよね!?気になりすぎる終わり方にハラハラしてしまいます。

6話の感想

倒れた八雲師匠を病院へ連れて行く小夏さん。与太郎は大勢のお客さんが待っている親子会に残って「居残り」を披露すると決意します。

お互いに後は任せたと託す小夏&与太郎。八雲師匠はきっと大丈夫。そう信じて与太郎は居残りに挑みました。

居残りの関さん、すごかったですね!圧巻の落語に観客席のひとりになったかのように聞き入ってしまいました。

拍手喝采で居残りを終えたあと、与太郎は急いで病院へ向かいます。萬月兄さんが応急処置をしてくれたようで、モテるために入った元医学部という経歴が大いに生きました。

八雲師匠は心筋梗塞で1週間くらいで意識が戻るか戻らないかという瀬戸際です。心配ですね。。。

いつの間にか時代は阪神淡路大震災以降。耐久の問題から建て直しをすることになりそうな寄席。

ここの建物の背景や美術がすごく綺麗で見入ってしまいました。こんなところにもスタッフのこのアニメに対する思い入れを感じます。

そしてラストに八雲師匠が目覚めました!よかったー!!信之助や小夏さんや松田さんなど皆がいるときに意識が戻りました。

まだこの世に未練があったのか、何かが引き留めたのか、あるいは誰かがあちらから押し返してくれたのか。

まだ6話だから大丈夫だろうとは思っていましたがホッとしました。しかしこんな衰弱していてまた落語はできるのでしょうか。

7話の感想

みよ吉の四国の故郷の温泉街に行くことになった与太郎と樋口さん。実は樋口さんもここが地元で、子どもの頃にみよ吉にも会ったことがありました。

松田さんも一緒についてきましたが、松田さんが一番八雲師匠たちの歴史を目にしてきた生き証人ですね。

温泉宿には若いころの八雲師匠と助六の落語がフィルムで残っていました。

入院して途端に弱気になってしまいまった今とは違い、勢いも色気も変わらず楽しそうに落語を披露しているフィルムの中の八雲師匠。

初めて動いている助六の落語を見た与太郎は、助六が幸せだったことを思って涙します。

そして発覚した衝撃の事実!

実は昔、父親である助六を刺したみよ吉を目撃して怒った小夏が、みよ吉を押して宿の窓から転落。みよ吉をかばった助六と共に2人とも亡くなったというのが、ことの流れなのでした。

すべて自分が悪かったことにして小夏を育てた八雲師匠。

たったひとりで秘めたる過去を背負ったまま生きている八雲師匠を、ここまで支えてきた松田さんもずっと辛かったでしょう。

東京に戻って小夏さんをぎゅっと抱きしめて涙する与太郎。

尊敬する師匠の秘めたる想いや哀れな小夏のことを思って、泣けなかった愛しい人たちの代わりに与太郎が泣いたんだろうなとしんみり思いました。

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