ネト充のススメ最終回の感想です。
お家デート、湯上りだぼだぼパーカ、赤面。リアルでの甘酸っぱい交流を経て、仕事終わりに手つなぎ映画デートまで。こうして桜井さんと森子はリア充への道を1歩ふみだしたのでした。
最終回にふさわしいもじもじ胸キュン展開にリア充爆発しろと心から祈ります。
9話の感想はこちら。
※ネタバレ注意です。
もくじ
原作漫画「ネト充のススメ」
現在2巻まで発売中です。
最終回の感想
森子のだぼだぼパーカ
シャワーを浴びて、桜井さんの用意してくれた服を着る森子。さっきまでメソメソ泣いていた森子ですが「私なにしてるんだろう…」と今は呆然とするばかり。
いっぽう家に誘った桜井さんもキッチンでお湯を沸かしながらひとりで悶々としています。思いきったことをしたはいいけれど、この後どうしていいか分からないようです。
泣いていた森子を思い出して凹む桜井さん。小岩井さんならこんなとき笑わせてあげるのだろうなとため息をつきました。
リリイならきっと優しく励まして手を差し伸べるはず。でもリアルの自分にはなかなかできそうにありません。
すると桜井さんの大きめのパーカを着た森子がキッチンにそっと顔を出しました。袖は余っていてゆるっとしたシルエットがエロかわいです。
だぼだぼパーカ、いい!
心の中で叫ぶ桜井さんwちらりと見え隠れする森子の豊かなお胸にもドキドキしています。かわいいなもう。
森子は乾燥機を借りて着ていた服を乾かしました。桜井家の乾燥機は声のアナウンスが出るタイプのようですね。おしゃべりし始める乾燥機、そうと知らずに触ったらけっこうドキッとしそうです。
ところで森子は下着まで乾燥機に入れたということは今はノー下着状態!?これはちょっと心もとないですね。
なんかすっごい見られてる
リビングでコーヒーを飲む森子は、桜井さんからの視線を感じてソワソワしていました。じろじろ見るのはさすがにマナー的にNGでしょうが、櫻井さんとしては森子が自分の部屋にいて、自分の服を着てくつろいでいるのがにわかには信じられないようです。
ソファに座る森子に対して桜井さんは地べたに座っています。桜井さんとしては横並びになるよりも森子を見ることができるからその方がいい。だけど森子としては自分だけソファに座っているのが居心地が悪くなってしまいました。
2人してソファから降りて向かい合って謝る森子&桜井さん。優しくて平和な雰囲気が温かいです。
素敵な部屋に住んでいるんですね。
ここへきて森子は桜井さんの部屋の状態に気づくほどには余裕ができてきました。確かに桜井さんは28歳ひとり暮らしにしては大きくて豪華な部屋で暮らしています。
これは養両親の遺産もあってのことですが、このあたりのことは関係が深まっていくと同時に森子も知ることになるでしょう。
森子はリリィさんが生み出されたパソコンに目がいきます。ここでいつもリリィさんは林との時間を過ごしていたのです。
ついリリィさんのことを熱弁してひとりパニックに陥る森子。これまでリリィさんやハースにたくさん助けてもらってきたから語り口調にも熱を感じます。
語ったあとで恥ずかしがっておたおたする森子を見た桜井さんは「盛岡さんってこんなに混乱するんだ」と改めて森子の性格を把握しつつありました。
そんな森子にパソコンを触らせてあげることにした桜井さん。共通の楽しみがあるって話題にもできるからいいものです。
マウスを触る手が重なったり、つい顔が近くなったり、いちいち赤面してドキドキして慌てふためく2人がイチャイチャしているカップルそのものです。早く爆発しろ。
新婚さんのような食卓
桜井さんはオフでネトゲ仲間に会ったりするんですか?
苦し紛れに聞いてみる森子。内心カンベさんと知り合いだったりするのではと考えていました。カンベも桜井さんもご近所さんなのでそう思うのは自然な流れでしょう。
しかし桜井さんはネトゲ友達とリアルで会ったことはないときっぱり。ネトゲではネカマでリリィとしてふるまっている以上、リアルで会うのは難しいのです。
それに桜井さんはリリィとしては猫をかぶっているという自覚がありました。「みんなを支える癒し系の優しい女の子」としてネトゲ内でふるまっていることに多少の罪悪感もあるのかもしれません。
いい雰囲気になる2人ですが、何かを言いかけた途端また森子のお腹が鳴ってしまいました。これは恥ずかしいwどうやらこの2人はいい雰囲気になるといろんな邪魔が入るという王道パターンのようです。
笑って一緒に食事を作ることになる2人。ミートソースパスタにサラダにスープとか、ひとり暮らしの男性の冷蔵庫にこの食材が全部あることがすごいです。普段から桜井さんは料理をする人なんですね。
お手伝いしてレタスを剥く森子を横目で見てぐっとくる桜井さん。
か、かわいい…。
そんなアナタも十分かわいいです。自然にそうなる森子の上目使いが桜井さんのハートを直撃しているのでした。キッチンで並んで食事の準備をする2人の身長差もナイス!
出来上がった食事を一緒に食べる2人は新婚家庭のようで微笑ましかったです。
森子の涙をふいてあげる桜井さん
食事の後にまた並んで片づけをする2人。森子はコンビニのオーナーさんが変に思うような態度をとってしまったことを反省していました。
森子は自信喪失している状態なので、桜井さんと並んで歩くような存在ではないと自分で自分を否定しています。
盛岡さんはよく自分を卑下しますがそんなことないと思いますよ。
まわりもきっと森子を評価しているはず。森子が思うよりずっと。「俺も分かっているつもりです」桜井さんはさらに優しい言葉を重ねました。
盛岡さんに会えて本当に良かったと思っています。
会社を辞めてニートになってネトゲは楽しかったけれど、こんなことをしていていいのだろうかとどこかで後ろめたい気持ちがあった森子。
会えてよかったと言ってくれた桜井さんの優しい言葉が、そんな森子の心を溶かしていきます。
大粒の涙を流す森子の涙を、桜井さんは慌てて服の袖でそっとふきとってあげたのでした。
ただならぬ良い雰囲気にまた2人が同時に口を開きかけた瞬間、無情にも乾燥機がおしゃべりをし始めました。くうういいところで!
「お待たせしました!ほっかほかに仕上がりました」じゃないよもうw
またリアルでも遊びましょう
森子の家まで送り届けてあげる桜井さん。真っ赤になっていざ告白か!?と思いきや「俺も盛岡さんのこと…」と言いかけたところで今度は子供たちの声が邪魔をします。何度目w
しかしそんな桜井さんに森子も何かを悟ったようで、真っ赤になってしまいました。これはもう言ったも同然です。
ゲームでもそれ以外でもまた遊びましょう。
桜井さんの言葉に嬉しそうな森子。ふと見上げると空には美しい虹がかかっていました。空気を読んだ虹に拍手を送りたいです。
その夜いつもの木の上で逢瀬を重ねる林&リリィさん。「きれいな満月ですよ」とリアルを刺してリリィさんがつぶやきます。
同じ月をそれぞれの部屋で見上げる2人は幸せそのものでした。
映画デートで手を繋ぐ桜井さん&森子
リアルでも会うようになった2人。今日は桜井さんの仕事終わりに映画館で映画を見て食事をするデートの約束をしていました。
年相応にメイクしておしゃれをして待っている森子の背後から、2人の恋の立役者である小岩井さんが登場します。
どうやら桜井さんからデートの話を聞いてからかいにやってきた小岩井さん。この人の暗躍があっての2人なので、これからもずっとからかいつつも温かく見守ってあげてほしいです。
並んで歩く森子は密かに心に誓います。
桜井さんと並んで歩いて恥ずかしいと思われない自分になりたい。
ネトゲでの林とリリィさんとしてでだけでなくリアルの森子と桜井さんとして。堂々とした自分でいたいと改めて思う森子は、ショーウィンドウに映った自分を見て前向きな気持ちになっていました。
その大切な1歩を踏み出そうとした瞬間、ヒールでつまづく森子。ああもう大事なところでー!wでも結果これがナイスヒールでした。危うく転びそうになった森子を桜井さんがとっさに手を掴んでくれたのです。
公道で手を握る形になりお互いに赤面するアラサー男女。桜井さんの意思を感じた森子は、その手をぎゅっと握り返します。
きゃーがんばったよ森子!今までならきっとさっと離して2人してぎくしゃくする展開ですよね。しかし森子は本当の意味で桜井さんに対して1歩前に踏み出しました。
「イキマショウ!」
「ソウデスネ!」
直立状態で歩きはじめる2人。甘い雰囲気とは裏腹に、緊張のあまりガチガチになっていて軍隊の行進みたいですw
そんな初々しい2人の後姿を夕日が優しく照らしているのでした。
まとめ
おもしろかったあ!
何度もお互いに口を開きかけて決定打を打とうとしているのに、その都度なにかしら邪魔が入るとか、ラブコメの王道すぎて楽しかったです。2017年秋アニメで一押しの作品になりました。
森子が手を引く形で追えたラストが、この2人が始まったばかりだと感じさせられて微笑ましかったです。実際には森子のほうが年上なので、リードしようとする…が失敗する。という今後のドタバタ劇が軽く予想できて微笑ましいです。
桜井さんはリリィさんとしては猫をかぶっていると言っていましたが、隠しようのない桜井さんの本来の優しさがキャラクターにも少なからず反映されていのたのでしょう。
リリィさんが人気者だったのは、支援職の女子キャラだったからだけでなく、中の人である桜井さんらしい温かい人柄が見え隠れしていたからに違いありません。
森子もネナベとはいえ人の好さや真面目さが無意識に林に投影されていました。出会うべくして出会った善良な2人を心から応援したいです。いつかお互いに素直な気持ちで好きだとストレートに伝えられる日が来ることを祈ってやみません。
森子が泣いたときに、ぎゅっと抱きしめるのでもなくただ優しく涙をはらってくれるとか桜井さんが紳士的で本当にかっこよかったです。優しい世界にほろり。
自分の服を着ている森子にいちいちトキメク桜井さんがTHE男の子でかわいかったです。アラサー男性とは思えぬピュアっぷりですが、森子も30歳とは思えないくらい純粋で、見ているこちらが赤面してしまいそうな2人にほっこりしました。
すぐにくっつくお話もいいですが、アラサー男女が初々しくもじもじしながら近づいたり離れたり、徐々に距離を縮めていく恋の過程がじれったくて愛しくてキュン。毎回いいところでEDになって続きが気になるのも盛り上がりました。
全10話を通して、前半のいつバレるのかというヒヤヒヤハラハラ、後半のリアルパートのじれったい恋の行方のドキドキソワソワにずっと楽しませてもらいました。
ライラックの恋やカンベの気持ち、Nicoさんやポコ太郎さんやヒメラルダのこと、ナイスアシストだった小岩井さんのこと、森子の昔の会社のこと、森子自身の再就職活動などまだまだ続きを作れそうな予感もします。
またどこかで森子たちに会えると嬉しいな。アニメはこれで一応の一区切りということで、素敵な作品をありがとうございました。